📕「孤狼の血」柚月裕子(#1873)



a0344593_20110189.jpg


昭和63年、広島。

所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、

ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、

日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。

やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、

暴力団同士の抗争が勃発。

衝突を食い止めるため、

大上は思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。

正義とは何か。

血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。

(文庫版表紙カバー裏より)


てな内容なんですが・・・
浅田次郎さんのプリズンホテルとか
今野敏ちゃんの任侠シリーズとか
そっち系のヤクザさんとは違って
紛れもない反社会勢力の暴力団VS県警。
まるで仁義なき戦い風、大丈夫かなぁ・・・
まっ、めげたらめげたで返却すれば良いことで
なーんて読み始めたら
びっくり!
あーーーーーすっごい面白かった106.png


なんたって大上ことガミさんのキャラクターが良すぎた。
でも、最初からではないんですよ。
読み始めた当初は
うわっ、ナニこの人💢
ところが、どんどん好きになっていったんです。
小説でも映画でもよくあるダークヒーロータイプです。

そんなハチャメチャなガミさんの下についたのが、広島大学卒業の日岡。
小突かれたり、罵倒されたりしながらも
マル暴デカとしてのイロハを叩き込まれていきます。
そしてガミさんもこれまでの相方とは違って
なんとなくかわいがっている節が。

全てがガミさん目線で読んでいくので、
当然彼が肩入れしている極道たちもかっこよく描かれてます。
一ノ瀬やチャンギンは
仁義の通し方といい、肝っ玉の座り方と言い
ヤクザながら惹かれます。
上手いこと描くなぁ、柚月さんは。
とても女性の筆致とは思えません。

それなのに、それなのに。゚(゚´Д`゚)゚。
毒は毒を持って制するという、自分なりの正義を貫いたガミさん。
結末の無念さには泣けてきました。

ところで、各章の始まりには簡単に内容を列記した日誌が挿入されています。
これはおそらく日岡が書いたものであろうことはわかるのですが、
その中で必ず何行かが意図的に削除されているのです。
これはどういうことなんだろうと思っていたら・・・
後でその秘密が明かされ、え、ええ~~~っとなるのです。

そういうことだったか。
予想外の日岡の役目には驚かされましたが
きっちりと大上の後をついていく姿を最後に見ることが出来たから良しとしよう。

ポケベルとか公衆電話とかショートピースだとか
なんとも昭和の匂いがプンプンなところもノスタルジックで良いです。

続編があるということで即予約しましたけど
3桁待ちだよぉ。゚(゚´Д`゚)゚。



[PR]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by norimaki24 | 2018-09-10 20:09 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


by のりまきんぱぷ
カレンダー