📕「雪冤」大門剛明(#1803)


a0344593_21462350.jpg




雪冤(せつえん)という言葉、知りませんでした。
「無実の罪をはらし、明らかにすること」とあります。
因みに、PCグーグル日本語では変換できましたが
Androidでは出てきませんでした💦

死刑制度の是非と冤罪がモチーフとなっていますので、ヘビーです。

冤罪を主張する死刑囚は我が息子。
彼を助けたいがゆえにその後の人生のすべてをかける父。
間もなく時効となる15年目、
事件の被害者の妹にかかってきた電話は、真犯人を名乗る男。
しかし、新たな物証がなく、弁護人が再審請求をためらっているうちに、
息子の刑は執行されてしまいます。
それでも父は息子の雪冤のために奔走し、ついに真実に辿り着くのですが。。。

真犯人はアイツか?と思うたびに二転三転。
まんまと騙され、先へ先へと読まされてしまいました。
が、
この謎を解ける読者は100%いないと思います。


ここからネタバレ有りです





最後がどうもしっくりこないわ。
釈然としない動機。
クドいどんでん返し、笑

いわば正当防衛による殺人であったにもかかわらず
自責の念から自殺してしまう恵美。
この気持は理解しよう。
しかし、そのことが彼女の尊厳を甚だしく傷つけることになるという意味がわからない。
だったら殺されたことにしたほうがいいのか?
本書では描かれていませんが
殺人となったら被害者の女性のプライバシーもナニもあったもんじゃない。
根掘り葉掘り、あることないことマスコミに書かれまくると思う。

しかも(ココ大事)
慎一は殺人に見せかけるために、すでに遺体となった彼女を、
最も愛する彼女をメッタ刺しにするのです。
いくら涙を流しながらって、
当たり前だ、許しがたい行為だ。
死んだ彼女は絶対にそんなこと望んでいなかったと思う。

加えて、15年もの間苦しみから逃れたいと思っていた被害者の家族、
奔走した弁護士、刑のその瞬間のボタンを押した刑務官、
そして何より父の気持ちを考えるとたまらなくなる。
頭のいい慎一がなぜそんなこともわからないのだろう。
そうしながらも獄中では冤罪を主張って・・・
慎一の行動が理解できない。

理解できないと言えば、弁護士の石和も。
贖罪のためとは言え、自分が罪をかぶろうとするなんて。
わからないことばかり。

真実を隠蔽してはいけない。
たとえそれが、八木沼慎一が命を捨ててまでも守り通した秘密だったとしても。
最後にそう結論が出たことで気持ち、ほんの気持ちね、救われました。


[PR]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by norimaki24 | 2018-01-09 20:29 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


by のりまきんぱぷ
カレンダー