📕「涅槃の雪」西條奈加(#1801)


a0344593_16434533.jpg



新年お初の読書感想文は西條センセです。
新春早々、これいいよーと言える本に出会え
今年も読書が楽しみで仕方がない✨✨✨
「涅槃の雪」というタイトルの意味を知ると切ないんだわぁ(T_T)


これまで読んだ西條作品は全て人情・繁盛の市井モノでしたが
本書はそれとはちょっと趣が異なります。
歴史の教科書にも載っていた、
老中・水野忠邦による「天保の改革」を柱にすえ、
歴史色にもあふれたストーリーとなっています。
ここに絡んでくるのは遠山の金さんこと北町奉行・遠山左衛門尉景元。
その景元の信頼厚い吟味役与力の高安門佑(もんすけ)が本書の主人公です。

門佑はある事件をきっかけにお卯乃という女郎と知り合い、
屋敷に引き取ることになります。
そんな折り、奢侈禁止の天保の改革が江戸を蝕み始めます。
改革に真っ向から反対する遠山vs水野のせめぎ合い。
同じく反対派の南町奉行・矢部、
矢部を陥れて後釜に収まった水野派の鳥居。
やがて遠山も鳥居の企てでついに北町奉行の座を追われます。
権力闘争の波に揉まれながらも、独自の信念を貫く門佑。
が、徐々に芽生え始めたお卯乃への思いは、なかなか思うようにはいきません。
さらに二人の前には出戻った姉の園江が立ちふさがります。

とにかく登場人物の個性がどれも豊かすぎます。
悪役でも一本芯が通ってる鳥居は特に読み応えがありました。
同じくとっても嫌な感じに描かれている園江のキャラがまた秀逸。
そして不器用な門佑とお卯乃の恋物語の行方は
ある意味どんでん返しと言っていいのか?
そっか、門さんは。。。。゚(゚´Д`゚)゚。スン
と思って読んでいると
「男子なら常松とつけようと思うのだが」
えっ?ちょ、待てよ!のキムタク状態。
ラスト数ページの種明かしには驚かされたと同時に安堵の涙でした。
見事に意趣返しをした園江姉さんが小気味良すぎて拍手です。

それにしても遠山の金さん、つい最近では松岡くんが演じてましたけど
そのイメージとはだいぶ違うわ。
かっ、かっ、かっと高笑いをし始終扇子をパタパタとせわしなく動かし
年の割に落ち着きがないって😂
何より驚いたのは金さんといえば北町奉行ですが
一旦退くものの、水野失脚後は南町奉行として復活するんですね。
二度も町奉行を拝命するのは幕府始まって以来ですって。
「天保の改革」や「大塩平八郎の乱」についても改めて勉強した感じ。

じわっと心温まり、「市井モノ」「歴史モノ」の両方が楽しめました。
オススメです。



[PR]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by norimaki24 | 2018-01-02 17:21 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


by のりまきんぱぷ