📕「銀の猫」朝井まかて(#1748)


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一言で言えば、江戸時代の訪問ヘルパーさんのお話。
連続短篇集です。
あの時代、本当にそういう職業があったのかどうかはわからないけど
まかてさん、設定がうまいなぁ。
今回も面白く読みました。


お咲、バツイチ、25歳。
奔放な母親が抱えた借金を返済するために
女中奉公より給金が高い「介抱人」をやってます。

お咲の派遣元である口入れ屋の「鳩屋」では、
三日泊まり込んだら一日お休みが決まり。
お給料が良いぶん、労働は過酷です。
そういうと、悲壮感が漂っちゃったりするのですが
同僚に愚痴もこぼせば、不甲斐ない母親に毒づいたりと
主人公の扱いが等身大だからか、なんかホッとできる。

お世話される人、お世話を頼んだ人
それぞれの思いに寄り添った丁寧な仕事ぶりで
お咲は鳩屋では一番の売れっ子。
プロ中のプロなのです。

脇を固める鳩屋の夫婦は強欲ながらも実は人情味があったり
介護することが道楽になった大店の女将とか
登場人物がみんな個性豊かで憎めない。

介護や看取りと、家族が抱える問題は
今も昔も変わらないんですね。
テーマ的にはとても重苦しいはずなのに
江戸時代というオブラートのせいで生々しくないところが救われます。

ほっこりしながらも、読後は自らの老いや死に様と言うものを考えさせられてしまう。
さすがまかてさんの筆致ですね。
おすすめです。


ところで、
大野様気になるわ。
母が幸せになった(今のところは)ように
お咲も大野様と・・・なんて勝手に想像してしまう。
続編があるといいのに。


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by norimaki24 | 2017-07-06 21:26 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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