📕「虚ろな十字架」東野圭吾(#1745)


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一人娘を強盗に殺害された中原道正と小夜子夫妻。
犯人に死刑判決がでた後、離婚した二人は、
その後はお互いに連絡し合うこともありませんでした。
それから11年後、中原の元に当時の担当刑事が突然訪ねてきました。
その理由は、元妻の小夜子が刺殺されてしまったという驚きの事実。
しかしその数日後に、事件は犯人の自首という形であっけなく終わります。
中原は、犯人の死刑を望む小夜子の両親の相談にのるうちに
離婚したあと、彼女が犯罪被害者の立場から
死刑廃止反対を訴えていたことを知ります。
中原も元夫として協力していくなかで
小夜子と関わってくる意外な人物に突き当たるのです。


ライトな東野センセはもう卒業しましたが
これは何となく違うぞって、勘が働きまして
早々と図書館に予約しておいたのですが、期待通りでした。
いつもながらの読みやすい文章で、
あっという間に読み終えました。
死刑制度がテーマなだけにヘビーではあります。
だけど、こういうの待ってました。

死刑制度は是か非かというのは
簡単には、というより永久に結論は出ないでしょう。
「死刑は無力」
バッサリですが、それも納得です。
対して、
「人を殺せば死刑ーーそのように定める最大のメリットは
その犯人にはもう誰も殺されないということだ」
という一文は衝撃的でした。

この本を読み終えた直後、たまたまNHKで
AI(人工知能)のドキュメンタリー番組を見たんですね。
その中で、犯罪者の再犯がとても多いアメリカでは
再犯リスクの未来予測をAIにやらせているというのです。
過去の犯罪歴や学歴、肌の色、住んでいる場所など
あらゆる個人情報と膨大な量のパターンを当てはめて、未来の予測を割り出す。
人が感情というものに左右されるなら
それを排除したAIがくだす量刑とはどんなもんなんだろう・・・



キャラ読みから一言。
小夜子タイプの人は実は苦手です。
正しい、確かにあなたは正しい。
正論だ。
でも、それを大上段に構え、だからあなたもそうすべき
そういうふうに強いる人が苦手です。
お腹の中にいる子を殺すのと
この世に生まれでた直後に殺すのとではどれほどの差があるんだろう。
とにかく、いろいろと問題点を投げかけてくれる作品でした。


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by norimaki24 | 2017-06-27 20:40 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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