📕「終の信託」朔立木(#1741)


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「死亡推定時刻」が非常に面白かったので
(過去感想文こちら
引き続き朔センセ借りてみました。
やはり文章的には読みやすく、好きでした。

表題作のほか「よっくんは今」の2編が収められていす。
作者あとがきによれば、いずれも
実際にあった事件をもとにしたとのこと。


「終の信託」は尊厳死を望まれた医師が
後に家族から殺人の罪に問われる話です。
重いです。
しかもきちんと結末が描かれていないので
どうにもモヤモヤ、フラストレーションが溜まります。
小説読みとしてはその先
で、どうなったのよ
ってのが知りたいところです。

が、あえて筆者はそのあたりには全く触れず
というか、どちらかといえばどうでもいい?
患者・江木と医師・綾野のプラトニックなつながり、
あるいは、よっくんと万里の危うい関係
それらを通して、こういう不幸な結果が生まれたってことを
書きたかったのかな、なんて思ったりもしました。

安楽死の綾野のほうは、殺人という意識はなく
ただただ、巻き込まれてしまっただけじゃない?
という気がします。

ワタシも最期のときは長引かせないで欲しいと思っているので
もし、主治医にお願いするとしたら
あとでゴタゴタしないように
そのむね一筆したためておこうと思いました。

「終の~」の検事といい、
「よっくん」の主任刑事といい
功名心に駆り立てられた人が
都合のいいように事実を作り上げていく過程がリアルに怖い。



読み終えた直後、福岡の母子殺人事件で
警察官の夫が逮捕されるというニュースが流れました。
本人は黙秘を続けていますが
本当にねぇ、一体どうしちゃったんでしょうね。
いずれ発表されるであろう、動機なども
こんな密室で造られた調書であって
実際の本人の気持ちのどこまで沿ってるのかなぁなんて
深読みしてしまいそうですわ。

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by norimaki24 | 2017-06-09 21:14 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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