📕「とりつくしま」東直子(#1733)



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9年前に刊行された本が口コミによって
じわじわと売れ始めているっていうのを何かで読んで。
号泣必至ともあったような。。。
あまり得意ではない短編集でしたが
とりあえず予約しとこうかなってことで
そこそこ待たされましたがようやく手元に届きました。


あの世で『とりつくしま係』は言います。
「死んでしまった後でも、
『モノ』になって大切な人に再び会い、
身近にいることができる」と。

思い思いの『モノ』になった10人の主人公たちが繰り広げる
短編集です(プラス番外編で全11編)。
ほとんどが大切な人の近くに長く居られる『モノ』を選ぶのに対し
一瞬だけでも輝くその場にいたいと
息子が使うロージン(ピッチャーが手にふりかける白い粉のことだそうです)
を選んだ『ロージン』は印象的でした。

個人的には「名前」が一番好きでした。
行くとこなくて図書館で暇つぶししているおじいさんが
優しくしてくれる図書館の受付のお嬢さんの名札になりたいってお話。

オッパイの上でフニャフニャしてるじーさんも笑いますが
まさかのお嬢さん結婚で名札が変わるぅぅぅ❗❓
じーさん捨てられちゃうかも。
あたたかいハッピーエンドでほっこりしました。

もうひとつは「レンズ」。
孫にせがまれて買ったカメラを選んだお祖母さん。
いざとりついてみたらもう孫はそこには居なくて
中古カメラ店に売り払われていました。
孫ではなく、その中古カメラを買った見知らぬ人とともに
これからは新しい景色を眺める。。。
切なさと温かさが感じられるお話でした。

魂の宿る生物ではなく無機質の『モノ』ってところが
目線が新しく面白いと思いました。
ちょっと切なくて、おかしくて、温かみのあるお話ばかりですが
期待していたほどの感動と言われると
そこまでではありませんでした。

読みやすいし、わかりやすいし
どちらかと言うとあまり読書に馴染みのない人の
取っ掛かりとして読むにはオススメだと思いました。


それにしても薄い。
本の厚みが。
200ページほど。
行間広い(有難いけど)。
11の短編なのでいずれも20ページに満たない長さ。
あっという間に読み終えちゃう。


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by norimaki24 | 2017-05-10 20:37 | BOOK | Comments(0)