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📕「テミスの剣」中山七里(#1726)


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面白かった❗
冤罪がテーマなんで重いはずなんですが
読みやすくてどんどん進みました。

昭和59年の台風の夜。
ラブホテルに囲まれた民家で、不動産業者の夫婦が殺害されます。
浦和署の渡瀬刑事はベテラン刑事の鳴海と共に捜査に。
やがて容疑者として浮上したのは25歳の楠木。
二人の刑事の緩急つけながらも過酷で強引な取調べの結果、
楠木は犯行を自白するのですが、裁判で供述を一転。
しかし国選弁護人はあまりやる気もみせず、死刑判決が確定。
その後、楠木は獄中で自殺を遂げるのです。

事件から5年後、浦和署管内で窃盗事件が。
程なく、府中署管内では強盗殺人事件が発生します。
渡瀬はこの二つの犯行の同一性に気付き、
やがて迫水という男が逮捕されます。
そして、捜査をするうちに、その手口等から
渡瀬は5年前のあの殺人事件も迫水の仕業であることを確信してしまうのです。
このことが明るみに出れば、司法を巻き込んでの大スキャンダルに発展することは必至。
警察はなんとか隠蔽を図ろうとします。
渡瀬は所内で孤立する中、先輩検事に背中を押されあえて告発に踏み切るのです。
結果、渡瀬を除く関係者全員が、厳しい処分を受けたのでした。

4人の殺害を自白したにもかかわらず、
有能な弁護士により、迫水は無期懲役の判決。
それから23年後、模範囚だった迫水は仮出所となったのですが、
府中刑務所を出たその数時間後、何者かに刺殺されてしまうのです。
ここからは迫水殺害の犯人探しとなるのですが。。。


とにかく30年にも渡る、時間的には長いお話なのですが、
途中、弛緩することもなく流れるようにストーリーが進行します。
迫水を殺害したのは、彼に殺された4人の身内の誰かか、
罪を着せられたまま自殺した楠木の両親か、
あるいは事件のせいで処分された警察・司法の関係者か。
そのあたりは誰もが想像するところ。

しかし、どんでん返しの帝王はこの犯人にびっくり仰天させるのではなく
なぜ犯行が可能だったのか、なぜ殺そうという気にさせたのか
ここにビックリをご用意してくれましたよ。
わぁお~、これは分からなかったわ。
渡瀬の言ったとおり、伏線あちこちにあったんですがね、
ストーリーが面白すぎて読み急いじゃった。


冤罪事件、怖いです。
無実の人を死なせてしまった渡瀬の苦悩が手に取れるようで
読んでいても辛くなりました。
でも、彼はこのことをきっかけに生まれ変わるんですね。
このことを一生忘れないようにしようと。
そして、もう二度と思い込みや先入観に囚われまいと。

文庫本解説は谷原章介さんでした。
こちらも併せて読むことをおすすめします。


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by norimaki24 | 2017-04-15 10:51 | BOOK | Comments(0)

norimakiです。ブログ11年目、アカウント変わって続編になっても相変わらず「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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