📕「犯罪者(上・下)」太田愛(#1785)

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まずは、サクッとあらすじ。

白昼の深大寺駅前広場で5人の男女が殺傷される通り魔事件が起こります。
ほどなく、犯人と思しき男が見つかりますが、
麻薬の過剰摂取ですでに死亡していました。
5人の中でただ一人助かった修司は搬送先の病院で、見知らぬ男から
「逃げろ、あと10日生き延びれば助かる」と警告されます。
その直後、ナゾの暗殺者に襲撃される修司。
なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。。。
組織から爪弾きにされていたデカ・相馬によって偶然命を救われた修司は
その友人の売文屋・鑓水と3人で暗殺者の目を逃れながら事件の真相を追います。
やがて3人は、通り魔事件の裏に巨大企業と大物政治家の存在を掴みます。
そこに浮かび上がる乳幼児の奇病。
3人は幾重にも絡んだ謎をとき、ついに事件の核心に迫っていくのですが。。。



これはすごい!
本年度norimaki的ミステリー大賞差し上げたい(いりませんか)
3日間ほど夜中の2時頃まで読んでしまったという
ダントツの面白さ。


通り魔殺人に始まり、幼児の奇病、政治家と財界人の癒着、ナゾの殺し屋。。。
読み始めた当初はこれらのピースが一体どう繋がるのか
全く想像できませんでしたが
一本の直線上にあるとわかった途端、怒涛の面白さ。

上下巻合わせて1000ページ弱という長編サスペンスですが
予想もつかないめまぐるしい展開に、
グイグイ引き込まれて全く長さを感じさせません。

さらに本書のいいところは、綿密な計画を立てるものの
それが小説のようにうまく運ばないところ(小説だけど。。。💦)
そして最後もめでたし、めでたしとはならないところ。
勧善懲悪ではないところがまたリアルなんだな。
だからといって悲しい終わり方ではなく
現実を見据え、一人ひとりが頑張っていく姿に爽快さを覚えました。

修司と相馬と遣水、三人の主人公のキャラも秀逸。
こう言っちゃなんですが、とても女性の作家さんとは思えない筆致。
そこでちょこっとググったところ
あの有名ドラマ(見たことないけど💦)『相棒』の脚本家さんだっちゅうじゃありませんか。
なるほどそれでか。
まるで映像を見ているような描写なんですよ。
殺し屋・滝川なんて
ターミネーター2のシュワちゃん追っかけてきたアイツがモロ浮かんだわ。

しかし、小説家としては本書がデビュー作。
すごいなぁ。
圧倒されました。
こんなに刺激が強いの読んじゃうと、
次読むミステリーが物足りなくなりそうで心配。

ともかく第二作、三作目も出ているようなので
太田センセ、追っかけます。


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by norimaki24 | 2017-11-29 20:15 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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