📕「BUTTER」柚木麻子(#1782)

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読み終えるのに一週間ぐらいかかりました。
そしてその間に、タップリ1センチぐらい
体に脂肪が蓄積されたと思えるほど、お腹いっぱいになりました。
バターの香りが鼻につく。


男たちから金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、
カジマナこと梶井真奈子。
世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿でした。
週刊誌記者の里佳は、カジマナへの取材を重ねるうち、
欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていきます。

読む前は、事件に至る経過などを生々しく追ったもの?
犯罪小説をイメージしていましたが、
全く違っていました。
カジマナという殺人者を縦糸にして
それに絡まるように里佳がどんどんカジマナに傾倒していく過程や
父の死に関わるトラウマなどが徐々に露呈していく様子が描かれています。

そして横糸として描かれているのは紛れもなく
タイトルとなっているバター。
バターへの賛美、半端ではありません。
読んでいるだけでヨダレがでそうな、食材やお料理の数々。

最初の方こそ、美味しそう、食べたい。
味覚の描写は特に秀逸で、自分でもこんな表現を使いたい
メモ、メモ、と思うほどでしたが
そのうちに文字通り食傷気味に。
スレンダーだった里佳がわずか半年で10キロも太ってしまったというのは
ちょっと気持ちが悪いほどでした。

とにかく物語の主要人物誰ひとりとして
共感を覚える人がいなくて
特に後半はちょっと引き気味で読んでしまいました。
最後はみんなで七面鳥を食べて大円陣
一体何を言いたかったのかよくわからない😅😅😅

好きか嫌いかと問われれば、どちらかと言うと苦手な作品でしたm(_ _)m


***


婚活を利用して知り合った中高年から金を騙し取り、
高級マンションに住み、グルメな生活を楽しんだあげく
3人を殺害したとされ、今年の5月に死刑が確定した
木嶋佳苗の事件をベースにしています。

気になったので、ついでに
木嶋佳苗という人のこともググってみたのですが
なんと、現在もブログを発信していました。
タイトルも「木嶋佳苗の拘置所日記」
まんまです。

直近はほぼ1ヶ月前の10月19日。
もっとも、本人が獄中でPCってわけはないので
手紙のように書いたものを支援者が
ブログとして発信しているのでしょう。

ちらっと読んでみましたが
BUTTERで描かれているカジマナとなんとなく一致し
(なんていうとすごく怒られそう)
かつ、本書についても激怒してらっしゃいました。
私の名前を宣伝に使うな、柚木!・・・
って、怖っ149.png149.png149.png



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by norimaki24 | 2017-11-18 16:48 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


by のりまきんぱぷ
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