📕「ぬけまいる」朝井まかて(#1773)


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一膳飯屋の娘・お以乃。
御家人の妻・お志花。
小間物屋の女主人・お蝶。
若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれ、
界隈で知らぬ者の無かった江戸娘三人組も早や三十路前。
それぞれに事情と鬱屈を抱えた三人は、
突如、仕事も家庭も放り出し、
お伊勢参りに繰り出した、
てんやわんやの、まかて版東海道中膝栗毛!
(文庫版表紙カバー裏から)



「ぬけまいる」ってなんだろうって思ってましたけど
抜け参り=お陰参りのことだったんですね。
去年生まれて初めてお伊勢参りをしたnorimakiには
まだ記憶に新しいあれやこれやも思い出して楽しかった。

「恋歌」や「眩」のような
キッチリ読ませます!を期待した方には拍子抜けかもしれません。

が、面白かったなぁ😂
こういうまかてさんも大好き。
難しいこと考えなくて劇画のように読み終えてしまった。
江戸時代、手形も持たない女三人が
こんなに簡単に伊勢まで行ってしまうなんて
いくらなんでもあり得なさすぎ。
でも、ドタバタ珍道中記として割り切れれば
人情ホロリあり
ラブラブの胸キュンあり
痛快活劇あり
ユーモラスで爽快で楽しいです。

品川の宿で旅の衣装を買いまくって散財。
保土ヶ谷では若手の「おしゃま連」に騙される。
すっからかんになって小田原では団子屋を手伝いながら按摩商売でひと稼ぎ。

ほかにも、箱根に桑名などのお馴染みの宿場を舞台に
行く先々でアクシデントあり。
時々喧嘩をしながらも、
それぞれの異なる性格がよく表れていて
一緒に旅をしてるような面白さがありました。

それにしても、まさか!!
まさかここで長五郎とは!
norimaki途中で気が付きましたよ。
このかっこよさって、ひょっとして次郎長親分さん???

話がちょっとそれますけど
実は次郎長、大好きなんですよねー。
知らなかったでしょ。

今は亡きうちの爺さん(norimakiパパですが)
大の浪曲好き。
よってnorimakiも小さな頃から👂に大ダコができるくらい聞かされてました。
特にお気に入りが広沢虎造の清水次郎長よ。
本名、山本長五郎さ。
次郎長親分に森の石松、大政、小政がめちゃくちゃかっこいいんだわ。
なんだか胸ウルウルしちまったよぉ💕💕


なので、最後の山場となった賭場でのお以乃vs長五郎の場面。
やっぱりね、って感じでした。
花札わからないくせに、ドキドキして
手に汗握っちゃいました。

もう、長五郎とお以乃、相思相愛で
「清水へ来いよ」って言われたのに
お以乃、何故行かぬ・・・(´Д`)ハァ…キュンキュン

まぁそんなすったもんだ大有りだった猪鹿蝶トリオは、
無事にお江戸に戻ってきます。
そっから先は読者が好きに判断してってことですね。
それはいいのですが、一つ気になったのは
小田原で出会った老夫婦のことをすっかり忘れてしまってたこと。
えーっ、それはありえないでしょう、三人の性格的に。
やはり最後はあの二人と再会してほしかったなぁ。
唯一の心残りでした。


以前「お遍路ガールズ」ってのを読みましたが
(過去感想文こちら★
それのお江戸版。
といっても「ぬけまいる」のほうが先に出版されてますが。
なぜか、女子のお伊勢参りって言うと
ユーモラスでエンターテイメントな作品になる?(^O^;)



余談ですが、次郎長って奥さん3人ぐらいいたはず。
しかも名前は全てお蝶だったんですよね。
ま、あのお蝶さんではないと思うけどwww



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by norimaki24 | 2017-10-11 21:55 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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