📕「烏金」西條奈加(#1766)


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以前、初読みした「九十九藤」(過去記事こちら)がとっても面白かったので、
第二弾として読んでみました。
でましたよー、舞台は深川。
おなじみの橋、寺や町名の羅列にテンション上がります。
それだからというのではなくて、ストーリーも期待通りでしたよ。
これまたオススメかな。

タイトルの「烏金(からすがね)」とは
借りた金をその日のうちに返す日銭貸しのこと。
明烏のカァで借り、夕方のカァで返すことからこう呼ばれるそうです。
そんな本来の意味だけではなく、
本書では「烏」も「金」も色んな意味でのキーワードとなっているんです。


江戸で因業な金貸しをやっているお吟婆さんのところへ
ふとしたきっかけで、浅吉が押しかけてきて居候を始め、
金貸しを手伝いたいと申し出ます。
お吟は得体の知れない浅吉を疑いつつ
とりあえず、取り立てに難儀している3件の借方を任せます。

浅吉のやり方は、脅して借金を返済をさせるのではなく、
返せるように、相手の財政建て直しの知恵をつけるのでした。
新しい発想でつぎつぎに借金をキレイにして、貧乏人たちを助ける浅吉。
借りた者たちの口コミで、さらにお吟金貸しは商売繁盛。
ただ、単純にお吟に儲けさせているだけではないらしい。
なにやら裏がありそう。
どうやら浅吉はお吟の持ってる大金を狙って素性を隠しているようなのです。



物語が「おれ」の一人称で進むので
時代小説としてはちょっととっつき悪いなぁと思っていたのですが、
それがだんだん気にならなくなってきました。

浅吉、本当は悪党?
なんてこともチラッとよぎりました。
でも、浅吉のお陰でちょっとずつ強欲婆さんの心がほぐれていくのが温かかった。
お吟と浅吉の因縁が最後にわかりビックリでした。

「九十九藤」同様、真の悪党が出てこないのでストレスがないんですよ。
エンディングのさじ加減もほどよし。

文庫版だけのおまけ、カラス目線の「勘左のひとりごと」も洒落てましたね。
カラスを見る目が変わりました。←そこかよ💦

なんと、続編が出てるらしいので早速予約します。
とにかく、norimakiのなかで西條株↑↑↑です。

ところで、大きな声では言えませんが
表紙のイラストのせいで大分損をしてる気がするんですけど。。。(T_T)
もったいない。


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by norimaki24 | 2017-09-17 20:42 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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