📕「あきない世傅金と銀<四>貫流篇」髙田郁(#1764)



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思いっきりネタバレ有りです。m(_ _)m






幸の商才を徐々に疎むようになった惣次。
大事な仕事相手の波村の庄屋からは
「あんたは店主の器ではない」と断言され、
惣次相手では五十鈴屋とは縁を切るとまで言われ
著しく誇りを傷つけられ、さぁ、さぁ、どうするんだ?
ってところで終わったんでしたね。

どうしたかって?
いやぁ~、冒頭からびっくりしましたねぇ。
仕事うっちゃって、行方をくらましてしまいましたよ。
やがて店に届いた知らせは
五十鈴屋を隠居し、幸とは離縁すると。

そこで登場が、我らの智ぼん。
やはり惣次が店を託そうとしたのは智ぼんでした。
けど、託された方は悩むよねー、そりゃ辛いよ。
いまだパッとせずとはいえ、智ぼんには浮世草紙しかないし、
自分には商才がないってはっきり知ってるし。

しかし、元番頭の治兵衛さんの口添えなどもあり
ついに6代目当主となることを決意するのです。
そして智ぼんは幸にプロポーズするんですね。
まぁそうなるのかなぁという予感はしてたものの
これまたちょっとオヨヨです。

現代だったらドン引きケースですよ。
いくらなんでも三兄弟全員の女房になるって。
いや、いや、江戸時代だとしてもそれは同じだったようです。

でもね、智ぼんは幸と二人で人形浄瑠璃を見たあと、こう言うんですよ。
「九年あがいても浮世草紙は世に出せなかったけど、
人形にはなれる、と気づいたんだす。
人形浄瑠璃を見せたんは、幸に人形遣いになってもらおう、思うたんだす」

ただの物言わぬ人形に命を吹き込み、熱い血を通わせるのが人形遣い。
いっそ自分は人形になりきって、
幸が思う存分商いの才を活かし、動かしてもらう。
それこそ自分が五十鈴屋に戻る意味があると。

エライ!さすが智ぼんや~。
ここまで言われて断る理由がありません。
かくして二人は夫婦になるのです。
お家さんの富久は二人の祝言を見届けて
亡くなってしまいました(T_T)


智ぼん、自分のことを木偶の坊、木偶の坊っていうけど
当たりの柔らかさや、人の気持ちに寄り添える性格は
商売人にとっては大事なこと。
二人は本当にいいコンビだと思います。

幸としてはやりたい放題、腕の見せ所。
(もちろん、ダンナをたてつつですよ)
やることなすこと大当たり。
正直そこまでうまくいくもんかってくらい。
しかし、出る杭は打たれるで、よく思わぬ輩もいるわけで、
このまま順風満帆とは行かないでしょうが
とりあえずこれまででは一番、幸せそうで、イキイキと描かれています。

しかしいつかは惣次さんとも真っ向勝負があるんでしょうね。
このまま終わるとは思えません。

次回は来年3月ですか?
楽しみにしております。


それにしても、幸って賢いし、商才あるし、優しいし
その上、人も振り向く器量良しって・・・
なんでも持ってるんですね。
今回のようにことごとくうまくいくとちょっと、
下がり眉が懐かしいなんて、贅沢な読者ですかね。。。💦💦💦




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Commented by daniel mama at 2017-09-13 06:27 x
待ってました!
4巻目がでたから、もうすぐ読後感見られると思ってました。ネタバレ結構、でも早く読みたいな〜
3巻まで読んで、私も幸の完璧さに澪さんを思い出しました。(笑
大阪で二人がすれ違ったりして?
Commented by norimaki24 at 2017-09-13 20:44
> daniel mamaさん
今回も発売前に予約してたので早く手元に来ました。
その途端に読了ってのももったいない(^_^;)
大阪ですれ違うか、あるいはお江戸に出店して「つるや」の前を通りかかるとか・・・www
以前「銀二貫」とコラボってた部分があったので絶対にないとはいえませんよね。
そんなのが出たら楽しそう🎵
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by norimaki24 | 2017-09-12 21:21 | BOOK | Comments(2)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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