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📕「先生のお庭番」朝井まかて(#1721)



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すっかりお気に入り作家さんリストにinした朝井まかてセンセ。
その5冊目です。

キャー、大事に読もうなんて思ってたけど
面白くて、もったいなくも後半も一気読み。
たった今、読みたてのほやほや感想文です。
読後感爽やか。
norimakiオススメの一冊です~。


先生とはオランダからやってきた医師・しぼると。
歴史でも有名なシーボルト先生。
彼の薬草園の園丁(お庭番)を務めた熊吉との
4年に渡る交流を描いたものです。


出島で薬草園を造りたいというしぼると先生の依頼でしたが
そこにやって来たのは、わずか15歳の見習い奉公人の熊吉。
実は植木商の職人たちは異国の雰囲気に怖気づき、
誰ひとりとして行きたがる者がいなかったのです。
そんなわけで、最年少の熊吉が強引に押し付けられた感じ。
でも、熊吉自身は密かに出島行きを願っていたのです。

前半は先生やその奥さん「お滝さん」(先生は「おたくさ」と呼ぶ)、
黒人の使用人の「おるそん」らと絆を深めながら
熊吉が園丁として成長する姿が描かれています。
そして後半は、先生の信頼もいよいよ厚く、
日本の植物をオランダへ生きたまま届けるために
様々な工夫をこらす熊吉の一途な姿。
うーん、胸が熱くなる。。。
しかし、先生がご禁制の日本地図を国外へ持ち出そうとしたことが発覚。
後にいわれる「シーボルト事件」に熊吉も巻き込まれていくのです。



シーボルトに褒められたいがために一生懸命になる熊吉は、
勤勉実直を絵に描いたようなキャラ。
出来すぎなくらいの二人の師弟関係が本当にいいです。

ときには無茶ぶりで絡むこともあるけど
先生を慕うお滝さんは、可愛いしイキイキしてる。
それを見ている熊吉が泣きたくなるのがすごくよく分かる。
そして、もう思いっきりボビー・オロゴンしか浮かばない
おるそんもいい人。
とにかく主要な人物設定がキラキラ輝いてとってもわかりやすい。

そして、瑞々しく美しいたくさんの草花。
日本の四季、自然。
読みながらいろんな情景が浮かんできて
本当に安らかな気持ちになれました。


史実を元にしてはいますが
朝井さんのフィクションのセンスがたまらなくいい。
シーボルトが虫の音をうるさいと感じていた、というのは
ある意味、衝撃的なカミングアウトでしたが
そういった表現でチョコチョコッと、先生の知られざる一面を垣間見れるのも楽しかったです。


終章にはシーボルトが日本を去ってからの30年後のことが少し描かれます。
シーボルトとお滝さんの間に生まれた以袮は立派な医師となっています。
(ようやく、オランダおいねか!と気づくnorimaki)←遅っ💦

紫陽花の学名「ヒドランゲ・オタクサ」。
この時の以袮さんの気持ち。。。
ジーンと来たなぁ。

せっかくご縁があったのだから
引き続き吉村昭センセの「フォン・シーボルトの娘」読んでみたくなった。
うん、絶対読もう。


☆:;;::;;:*:;;::;;:*:;;::;;:☆
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by norimaki24 | 2017-03-28 22:39 | BOOK | Comments(0)

norimakiです。ブログ11年目、アカウント変わって続編になっても相変わらず「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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