📕「望み」雫井脩介(#1751)


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東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登と校正者の妻・貴代美。
二人は、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に、家族四人平和に暮らしていた。
規士が高校生になって初めての夏休み。
友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、
二人は特別な注意を払っていなかった。
そんな夏休みが明けた9月のある週末。
規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡も途絶えてしまった。
心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、
二人は胸騒ぎを覚える。
行方不明は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。
息子は犯人なのか、それとも…。
息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。
揺れ動く父と母の思い―。
(「BOOK」データベースより)



またまた少年犯罪モノに手を出してしまったnorimakiですが、
軸となる少年が果たして加害者なのか、それとも被害者なのか。
終盤までそれがわからない点が通常とは異なっています。
犯罪・謎解きというよりも
切実な家族愛が大きなテーマです。

こんな最悪のシチュエーションってあるかしら。
父母の『望み』は真っ向から対立し、二人の関係もギクシャクします。
どちらにしても究極の選択。
もし自分だったらどちらを望むだろうと終始考えながら読みました。
選べないわ。
加害者だろうと、被害者だろうと
その先に待っているものはおそらく真っ暗闇の現実。

でも、長ーい、長ーい先を考えれば
悲しみはいつしか癒える。
でも、殺人者の家族としての罪悪感は一生消えない。
とすれば、やはり辛いけれど息子は無実だったんだって
胸を張れる生き方の方がいいかな、とも。

これだって他人事として読んでるからですかね。
やっぱり我が事となったらわからない。

ただ、一つ気になったのは
息子は加害者であって欲しいとの思いから
息子をかばう友人たちの証言さえもスルーしようとする母の心。
これだけはちょっとないなと思ったのですが。。。
やっぱり心が尋常じゃなくなってしまうとそうなのかな。

うん、考えさせられました。
雫井センセはやっぱり読ませるな。



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by norimaki24 | 2017-07-15 11:00 | BOOK | Comments(0)

好きなことだけ全力投球「読書と旅とBIGBANG」を合言葉に日々の出来事を綴ります。旧ブログはhttp://non2.exblog.jp/


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